デラウェア会社設立・デラウェア州法人設立3 −
アメリカの企業構造
デラウェア州とは話が変わりますが、アメリカの企業構造を見てみましょう。
アメリカの企業構造は日本の企業構造と少し違っています。
アメリカの株式会社には会社の頂点に役員(Directors)と取締役(Officers)がいて、それぞれで役目が違います。
会社を経営するのはC.E.O.あるいは社長をトップとして、副社長、財務役、書記などの重役から成る取締役ですが、その取締役の上にいるのが役員です。
役員は実際に自ら会社を経営することはないのですが、役員から構成される役員会(The Board of Directors)が会社の方針を決定し、その決定に沿って取締役たちが会社を経営します。
また、役員は役員会議でC.E.O.あるいは社長をトップとする取締役のメンバーを任名および解任する権限を持ちます。
役員自身は株主総会で株主によって任命および解任されます。
通常アメリカの大企業は自社の経営状態を客観的に分析するために役員の半数は他社を経営する世評の高い経営者を役員として迎えます。
社外役員は客観的に経営状態を分析し、経営状態が悪いと容赦なく経営陣の入れ替えを行ないます。
ですから、アメリカでは大企業の社長といえども地位は安泰ではなく、結果が出せなければ1〜2年でお払い箱になることも珍しくありまん。